日記

DIARY
2011/06/24    「写楽」展最終日
12日、東京国立博物館で開催中の「写楽」展を観に行ってきた。
 
今展、全作品の内、4点を除く作品が展示されているということで、「これは日本人の版画家としては絶対に見ておくべきである。」と思い立ち、朝1番の上野行き特急電車に1人乗った。
 
マスコミに大きく取り上げられた話題の大企画展であり、この日はその最終日でもある。
かなりの混雑を予想していたが、開館時間前にチケット売り場に着くと、想像していたほど人は並んでいなかった。やはり早く行動するに越したことはない。
 
いまさらだが、東洲斎写楽と言えば、江戸時代を代表する「役者絵」を多く描いた浮世絵師である。
その人物像は多くの謎につつまれ、その不思議さゆえに多くの研究者やファンを作ってきた。ここでは詳しく述べないが、近年その謎についてはほぼ解明されつつあるようだ。
 
会場に入ると、写楽や同時代のライバル画家たちの役者絵が勢ぞろいしている。その中で僕が最近注目している歌川国政の「六代目市川団十郎」に再会できたのは嬉しかった。
来場者の話に耳をすませていると、木版画や日本美術のことよりも歌舞伎の話題が多い。「…この役者は今も名前が残っていて16代目が襲名している。」とか、「この場面は○○の有名なところだ。」など。
どうやら今展の来場者は版画ファンよりも歌舞伎ファンの方が多いらしい。会場内をよく見回すと、着物を着た歌舞伎役者と思われる人も来ている。
 
言ってみれば浮世絵というものがそういう性質のもので、役者絵というのは現代に置き換えるとアイドルのブロマイドにあたるのである。以前、江戸時代の図版で見たのだが、摺り上がった浮世絵版画を風鈴や金魚でも売るように天秤でかついで江戸の町を売って歩く。その値段は二八そば一杯の値段だったと言う。
 
今日ほど自分が歌舞伎に造詣がないことが悔しいと思ったことはなかった。もう少し知識があれば、もっと展覧会を楽しめたはずなのに…。
切手でも有名な「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」など、大首絵の傑作の数々を見て食傷気味になった頃、最期の部屋に登場した7才の相撲取り「大童山文五郎シリーズ」はユーモアにあふれ楽しい版画だった。
 
もう1度見直したいと思って第1室にもどると、もう昼近くである。ぞろぞろと数珠つなぎで人が入ってくる。午後にやらなければならない仕事も残してきているし、ここであきらめて引き返した。
 
画像は「写楽」展の立て看板。
2011/06/17    セ・パ交流戦も終盤
先週の8日、幕張のQVCマリンフィールドで開催されたロッテ対阪神戦のナイターに参戦してきた。
 
この組み合わせは超人気の対戦カードでなかなかチケットが取れないので有名だが、ネット上の応募でたまたま当選してしまった。
しかもその中でもさらに取り難い内野席のフィールドウィングシートである。つまりかぶり付きの座席。「やったね!こういう時のクジ運は強い。」
 
…ところがこのところ肝心のロッテが絶不調である。交流戦前まで好調だった打線だが、スタメンの4人が怪我で後退、先発投手も3人が怪我や不調で後退と、まさに野戦病院状態である。辛口のファンはこのチーム状況を「1軍にあらず、1,5軍である。」と囁いている。
これではなかなか勝てない。投手陣が踏ん張り、接戦まで持っていけても、あと1本が出なくて打線が繋がらず連敗が続く。監督、選手、ファン共にストレスが溜まっていく毎日である。
 
昨年、終盤のクライマックスシリーズ、日本シリーズで見せてくれた「粘りの野球」はどうしちゃったのかなぁ…。3位からの下克上で日本一の栄冠に輝いたチームなんだけど。まさに天国から地獄とは、こういうことなのかもしれない。
 
この日もロッテ先発の吉見が初回からの乱調で打点を許す。対する阪神の右腕メッセンジャーをロッテ打線が打ち崩せず、負けムードが濃厚になってきた。
中盤に3点を返すも、終盤リリーフの小林から守護神、藤川と抑えられ6対3で負けてしまった。交流戦も得意としていたチームなんだけど…。
 
パリーグのペナントレースは今月末より再開される。怪我をしていたプレーヤーも少しずつ1軍に戻って来るようなので、なんとか調子を取り戻し、ロッテらしい「繋ぐ打線で粘りの野球」を見せてほしい。
 
千葉ロッテマリーンズ、影ながら応援しています。
 
画像は試合中盤に上がるマリンフィールド名物の連発花火。
 
 
2011/06/11    「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展
先週、長女が
「久しぶりに、一緒に美術展を見に行きたい。」
と言う。
「いったい何が見たいのか。」
と尋ねると、東京の西洋美術館で開催されている『レンブラント 光の探究/闇の誘惑展』が見たいそうな…、またずいぶんと渋いアートに関心があるようで、このあたり親譲りなのだろうか。
 
と言う訳で、遅ればせながら最終日間近に見に行ってきた。昼に上野駅の公園口で待ち合わせ、まずは腹ごしらえ。娘の勧める激辛九州ラーメン店へ直行、かなり辛いがコクのあるスープとコシのある麺だった。
 
美術館の入り口に着くと、平日と言うのにけっこうな人出である。覚悟して列に並びチケットを購入、会場に入ると最初の作品から人が動く様子がない。緻密な銅版画が多いせいか、皆、細部を食い入るように見ている。それからお馴染みになった作品解説のヘッドフォン。これのせいでさらに流れが悪くなっている。
見るだけでなく描かれた内容を学習するというのは大切なことだと思うのだが、今回のように作品が小さなものが多い企画展の時には考え物である。美術館側も何か別の手法を提案してほしい。
 
展示内容は、思ったよりも絵画作品が多く、ひさびさにまとまったレンブラントの油彩画が見られた。自画像をはじめとした人物画では、レンブラント特有のスポットライトのような光の構成と深いアースカラーの色彩が美しい。
 
銅版画は、これまでいくつもの企画展を見てきたが、今展では同一作品で洋紙以外に中国紙や和紙に刷ったものが並べて展示されていて、紙による刷りの効果の違いが比較できたのは収穫であった。
 
帰りしな娘に感想を聞くと、銅版画の深くて重厚な明暗表現に甚く感動したようだった。こうゆうのを「カエルの子はカエル」と言うのだろうか。
 
画像は油彩画の出品作、「陰のかかる自画像」の部分。
 
2011/06/03    6月の長距離ウォーキング第1回目
1日。朝から、今月に入って1回目の長距離ウォーキングに出かけた。
 
先日、人から「医学的に見てウォーキングをするなら起床後3時間ぐらいたってから歩き始めた方が体に良いそうだ。」と聞き、そのとおりにすることにした。
 
今回、コースとして選んだのは当工房の北側に位置する半島状の台地。ここは隣接する広い沼の形に沿って突き出ている地形なのでコースを取りやすい。
目標の折り返し地点としたのは台地の西側、県立自然公園に含まれる「野鳥の森」。
 
例によってデイパックに水筒、地図、雨具などを詰め込み、軽いストレッチと深呼吸をしてから歩き始めた。平日の午前中の田舎道ということもあり、人にはめったに会わない。ときどき地元の農作業の人とすれ違い挨拶を交わすだけだ。
前回の日記にも書いたが、歩いているとほんとに今までとは目線が変わってきて、いろんなものが見えて来る。季節の風景、野の花、昆虫、野鳥。生物以外でも突然林の中に古刹が現れたり、道端に道祖神を発見したりして、タイムスリップしたような錯覚さえ覚えることがある。
 
今日は沼の近くの木の枝でさかんに鳴くカッコウに出会った。この辺りでは久しぶりである。
「ここは托卵相手のオオヨシキリやモズが多く生息しているからなぁ…。」
幅広い砂利道に入るとコチドリの成鳥が強い調子で鳴いている。足元を探してみると砂利の上に作った粗末な巣に4個の卵を見つけることができた。親鳥の抱卵を邪魔したくないのでその場を素早く退散した。
 
目標の野鳥の森でお茶を呑みながら大休止。そろそろふくらはぎも痛くなってきた。カッコウとコチドリがこの夏、無事に繁殖してくれることを願いつつ帰路に着いた。今日の全行程は約14km。
 
画像はコースの一部、半島状の台地とそれを取り巻く農道。左側は広い沼になっている。
 
 
 

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Last updated: 2011/12/14