地元、Nカルチャーセンターで木版画の講座を担当して早いものでこの春7年目を迎えた。
紆余曲折しながら手探りでここまで続けて来たが、この4月に入り、おかげさまで生徒さんも20数人となった。
生徒さんと言ってもみなさん社会人で、僕と同世代ぐらいの方から親の世代に近い方までいらっしゃる。多くは人生の先輩となるが、教室内での作品の意見は遠慮なく言わせてもらっている。
今までもセンターの壁面での作品展示を行って来たのだが、2-3年前から外部の空間で展示したいという強い希望があり、会場をあれこれと探していたところ、運良く地元企業のY社が教室から程近いスペースを無料で提供してくださった。この時期、たいへんありがたいことである。
グループ展に先駆けて、生徒さんからグループ名を付けて欲しいとの要望が出た。迷った挙句、「ユーカリ版の会」とすることにした。「ユーカリ」とはユーカリの木に由来するが、教室のある街の名前である。この言葉の優しい響きが気に入っていた。「版」は、紛れも無く木版画の版である。我ながら良い名だと思うのだが…。
先月、31日が作品搬入と展示の日だった。僕も出品するので午後から会場にうかがった。作品をかかえて中に入ると、すでに約40点の力作版画が揃っている。
展示が始まると、みなさんとても楽しそうにテキパキと動いている。さすがは社会の中でもまれて来た世代、役割分担もきちんとしていてあっというまに展示作業終了。
今日までいろんな場所で版画をレクチャーしてきたが、どこでも声高に言ってきたことは、作品制作は「オンリーワン」が大切なのだということだ。他人と比較するのではなく自分らしさを出すことが1番である。
整然と並んだ作品は、それぞれの異なる思いと個性が光っていた。
たくさんの力作を出品してくださった生徒さんと、快く会場を提供してくださったY社のみなさんに感謝します。
画像は「版の会」展示作業風景
|