日記

DIARY
2011/02/18    水仙祭りのイベントに参加する
13日。朝からクルマに荷物を積んで湾岸道路を走る。江戸川を渡ると二月の晴天ということもあり真っ白く雪化粧した富士山が正面にクッキリと見えた。周囲には奥多摩の山並みも広がっている。これから東京都立葛西臨海公園で開催されている「水仙祭り」のイベントに参加する。
 
昨年、5月から始まった「消しゴム版画ワークショップ」もこの日の葛西でのものが今年度の最終回となる。思い返せば、ずいぶんいろんな公共の場所で大勢の人たちに消しゴム版画を制作してもらったなぁ。
 
水族館や親水施設を持つ臨海公園の中の「鳥類園・ウオッチングセンター」という水鳥を観察する施設がこの日の会場である。連休の前日、前々日の天候がすぐれなかったこともあり園内は人出が多い。
版画の下絵としてあらかじめ用意したのはこの周辺で見られる冬鳥と水仙や梅の花などの図柄である。
午前中は参加者が少なかったが午後はスタッフの方の呼び込みがあって、飛び込みの参加者が多かった。
 
あっという間にハガキに刷られたたくさんの版画作品が出揃った。このワークショップ、親子連れの参加者の割合が多いが、最終的に版画制作にはまってしまうのは親の方が多いのが見ていて微笑ましい。最後に今日、刷り上った版画を大きな一枚のパネルに張り込んで終了。
 
イベント終了後、鳥類園、水族園スタッフの方々との懇親会(もちろんアルコール付)があり、生きもの談議も飛び交って、楽しい時間を過ごすことができた。
 
画像は今が盛りの水仙の花
2011/02/10    画筆いろいろ
今年の2月は寒い。今週になって三寒四温というのだろうか、寒さが続くとしばらく暖かくなったり…毎年この時期これを繰り返していくうちに春が近づいてくるんだろう。
 
さて、この冬は絵画制作に集中すると決め込んでいる。僕のように同じ平面作品でもいろんなことに手を出していると、季節や月ごとに区切って制作するほうが具合が良い。
 
日本画、油彩画、テンペラ、水彩画、アクリル画と同じ絵画でも手法によって使う絵筆も異なっている。
この絵筆、仕事机に並べてその材質を調べてみた。
日本画用のものは羊、鹿、馬、イタチ、白猫、狸など、油彩画など洋画用では豚、雄牛、マングース、リス、水彩画やテンペラなどの細密な表現にはコリンスキーと呼ばれる赤テンの極上品。アクリル画では合成繊維やナイロン製のものまで千差万別である。
もちろん用途によって毛質が選ばれているが、描き味、絵の具の含み、コシもそれぞれ異なる。
 
朝から終日、絵画制作をすると絵の具の着いた筆が手元に勢ぞろいしてくる。
僕はその昔、手入れが面倒くさくて怠ったことがあり、随分多くの筆を無駄にしたことがあった。この反省からか、今では1日の仕事が一区切りすると、洗面所で丁寧に筆洗いをするのが習慣となっている。
コリンスキーなど上質で高価なものはリンスを着けて洗ったりする。筆もちは良いほうで、毛先がちびても使いようなので、それはそれとして使い道があり、長く使っている。
 
それにしても、こうして並べて見ると実に多くの動物たちにお世話になっているんだなぁ。この動物たち、筆になる前にはどこでどんな生活をしていたのか。
とことんまで使って、擦り切れてしまったら感謝の意を込めて、近くのお寺に「筆供養」に持っていこうと思う。
 
画像は各種の画筆、右の5本は日本画用の筆、あとは洋画用。
 
2011/02/05    今年も母校で銅版画実習
今年も母校の美術専門学校で銅版画の実習を担当している。短期間の集中講義だがもう10年以上になり、いつの間にか生徒がわが子と同じ世代となった。
 
内容は「人間」をテーマにモノクロームの直刻法銅版画を1点制作するというもの。
ドライポイント、エングレーヴィング、メゾチント、ルーレットなど銅板を直接工具を使って傷をつけ、インクをつめてプレス機をとおして紙に刷りとっていく。
酸などを使用し、腐食して彫っていくエッチングなどとは異なり、金属に金属の工具で彫っていくため、はじめは抵抗があってなかなかうまく彫れない。
 
この実習では上記した代表的な専門の工具以外にも金づちと釘、サンドペーパー、カッターなど、銅に傷をつけることができるものならなんでも使ってみることをすすめている。
実習を受ける学生も四苦八苦しながら技法と格闘しているが、時間が経つうちに銅板と道具が自然と手に馴染んできて、紙にドローイングをするように彫ることができるようになる。
若いということで新しいことを吸収するスピードと集中力が僕らとは違う。広い版画工房の隅でもくもくと制作に取り組んでいる姿に「自分もこういう時期があったんだ。」としみじみと回想してしまった。
 
実習も終盤、最終日にどんな「人間像」の力作が刷り上ってくるのか、今から楽しみにしている。
 
画像は銅版画を彫る実習生の手

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Last updated: 2011/12/14