日記

DIARY
2011/01/29    マンボウの刺身
今月某日、生まれて初めて「マンボウの刺身」というものを食べた。
 
場所は都内、JRガード下の海鮮居酒屋である。この日B誌という雑誌の取材打ち合わせがあった。某光学機器メーカーの方、雑誌編集長、広告代理店の方と駅改札で待ち合わせ店に向った。
事前のメール連絡で「今日はマンボウの刺身が出るお店で打ち合わせしましょう。」とのことだったので、朝からとても楽しみにしていた。
 
マンボウ:魚類フグ目マンボウ科の1種で、巨体と独特な体型が特徴の海水魚。最大で全長3,3m、体重2,3tにもおよぶ世界最大の硬骨魚の1つであり、全世界の熱帯・温帯の海に広く分布する。
 
…と辞典にはある。そういえば子供の頃、外洋上をプカプカと浮かぶマンボウの上で漂流者が1人寂しく釣りをしているナンセンスな1コマ漫画を見たことがある。
お店の席に座るとさっそく編集長が「マンボウの刺身」を注文してくれた。いったいどんな味なのだろうか。頭の中であれこれと想像しながら、箸を持つ手がもう待ちきれない。
 
実際の食べ心地はというと、イカやタコをもっと固くしたようでコリコリした歯ごたえである。油がのっているのだが特別変わった味かというとそうでもない。
ただ、日本酒には良く合いそうで、クセになりそうである。
 
初めて食べた珍味の魚にお酒もついつい進み気がつけば終電ぎりぎりの時間になってしまった。
メンバーと店の前で別れてから、いつものことだが大急ぎで地下鉄に滑り込んだ。
 
画像は店で撮影したマンボウの刺身
 
2011/01/23    カンディンスキーと青騎士展
21日、今年初の美術館での絵画鑑賞に行って来た。
 
場所は東京丸の内にある三菱一号館美術館で開催中の展覧会は「レンバッハ美術館所蔵 カンディンスキーと青騎士展」である。
 
絵を描く人間なら誰しも自分の中にはない世界や表現に憧れを抱いた経験があると思う。
僕にとってのそれはこの「青騎士」のグループやほぼ同時代のドイツ表現主義「ブリュッケ」のグループの即興的で大胆な表現の作品群だったりする。
…その理由として、かなり乱暴に分類して、絵描きには2種類のタイプがあると思っている。1つは即興派で感覚的なタイプ。もう1つは慎重派で理性的なタイプである。往々にして前者は画面を描き込んでいくと絵がつまらなくなってしまい、後者は描き込まないとおもしろくならない。
そして両者共、無い物ねだりでお互いの表現を羨ましく思っていたりする。
僕自身どちらのタイプに近いかと言えば、まぎれも無く後者であると思っている。
 
話が横道にそれたが、今回、展覧会名が語っているように当然、カンディンスキーの作品が初期から中期のものまで数が多いのだが、どうしても見ておきたい画家の作品があった。
それはフランツ・マルク。カンディンスキーの盟友で「青騎士」グループの中心だった画家である。
人物や風景を主題とした絵画作品が多い時代の中で珍しく動物を主題とした絵画を数多く描いた画家である。
<薄明の中の鹿><牛、黄-赤-緑><虎>のわずか3点の出品だったが会場ではとても存在感を放っていた。
図太い黒の輪郭線や原色の輝いた色彩は教会のステンドグラスの影響と言われているせいかカンバスの裏側から光が透過しているようにも見えた。
 
マルクは1914年、第1次世界大戦が勃発すると志願兵として従軍、有名なベルダンの戦いで惜しくも戦士した。36年の短い生涯だった。
もしも後年、生きていたらいったいどんな作品を制作したのだろうか。いろいろと想像しながら2時間近く雰囲気の良い美術館の中を行ったり来たりしてしまった。
 
通路の窓から中庭を見下ろすと外は真っ暗である。落葉樹に新年のイルミネーションが輝き人工的な美しさを演出していた。
 
展覧会は2月6日まで。まだご覧になっていない方はぜひ見に行ってください。
 
画像は美術館入り口にライトアップされたポスター掲示板
 
2011/01/01    2011年明けましておめでとうございます。
2011年、平成23年、明けましておめでとうございます。今年も1年間よろしくお付き合いください。よろしくお願いします。
 
今日は昼過ぎから毎年恒例となっている初詣を兼ねた近所の散策に行って来た。
年が明けたと言っても暦上の日付が変わるだけだが、周囲の風景がどことなく変わって見えるのがいつも不思議である。特に元日は人も車も少なく空気が張り詰めているようで好きだ。
 
今年は「卯年」。干支のウサギは十二支の4番目の動物である。この版画のモデルとなったノウサギは、耳が長く、前足は短くて後足が長い。動きは非常に俊敏で夜行性、夜間活発に活動する。
西洋博物誌的な視点から検証すれば、月と関連がある動物とされ、それは日中、物蔭に身を隠し、満月の夜に森の空き地ではしゃぎまわるからだとされ、月面の斑点はノウサギの姿だという説話がたくさん残っている。
天文学的には「ウサギ座 Lepus」という星座があるそうで、オリオン座の真南にある小さな星座で2月に南天に現れるようだ…2月の晴天の夜に、じっくり探してみたい。
 
僕の住まいに近い里山でも、雑木林や草原を徘徊していて、数は少ないがときどき野生の「ニホンノウサギ」に遭遇することがある。その時は耳をピンと立てて緊張した表情でいることが多い。しばらくその場でお互いに見つめ合っているのだが、そのうちにピョンピョンと素早く走り去ってしまう。えっ、「どんな田舎に住んでいるのか。」って…、「カントリーライフ」とカタカナで言い直してほしい。
 
今年はお互いにノウサギのように勢い良く走り抜けて行きましょう。
 
画像は銅版画のミニアチュール作品"Baby Hare"
 
 

PAST INDEX FUTURE
| ホーム | プロフィール | 銅版画 | 木版画 | 木口木版画 | ドローイング・水彩画 | ドローイング・水彩画(2008〜) | 絵画 |
| 初期作品 | 版画集 | 日記 | お知らせ | カーリュープレス | リンク集 | 作品画像について |

Last updated: 2011/12/14