6日、僕が入会している日本野鳥の会の大先輩の1人である『Y氏を偲ぶ会』が都内某ホテルで開催され、出席してきた。
Y氏は1970年代、学生時代から各地の自然保護活動に参加し、日本野鳥の会事務局員、科学雑誌編集サポート、などを経て、31歳で独立。
以降、フリーのナチュラリストとして、科学雑誌の編集、サイエンスライター、科学番組のディレクター、自然教育活動、文化講座などの講師と、幅広い分野で活躍された方である。
また、2002年には長崎県対馬に活動拠点を移し、天然記念物ツシマヤマネコの保護や『森のミニ博物館』建設など2010年に他界されるまで、同島の地域おこしに貢献された。
午後遅く会場に着くと、野鳥の会会員仲間を始め、各地の野生生物研究者、博物館学芸員、自然写真家、野鳥の声録音家、漫画家など、そうそうたる顔ぶれが合計90名ほど勢ぞろいしている。
実は、今日この会に出席した目的がもう1つあった。この会の幹事で、当工房のスタッフでもある連れ合いが、対馬から借りてきたツシマヤマネコのユルキャラをアトラクションとして被って登場すると言うのだ。つまり、『盛上げ役』である(笑ってしまう)。
元、NHKのアナウンサーでY氏と親交の深かったM氏の流暢な司会進行でプログラムが運ぶ中、ユラユラと出てきた、出てきた…ユルキャラの『ツバキちゃん』。一応♀なんだな。♂の方は都合で借りられなかったらしい。
連れ合いとは長いこと生活してきたが、こんな姿はもちろん初めて見た。どうなるかと思っていたが、基本動作を短時間でマスターし、愛想をふりまいていて…あんがい似合う。
休憩時間に近づいて行って、「似合うからそのまま家に帰ったらどう?」と話しかけてみた。すると、即答で「無理っ!!」。
この日は11月だというのに暑い日で、着ぐるみの中はサウナ状態だったようだ。
連れ合いの活躍!?もあって、会はおおいに盛り上がり、予定の3時間があっという間に過ぎてしまった。全員で記念撮影をしてお開き。
僕は内心、「当工房のユルキャラ『版画ちゃん』を作ったらどうだろうか…もちろん中身はスタッフで。」と思ったのでした。
Yさん、どうか鳥仲間の行く末をそちらから見守っていてください。
画像は会場でツシマヤマネコの『ツバキ』にふんするスタッフ。
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