日記

DIARY
2011/10/31    今年も JBF・ジャパンバードフェスティバルに参加しました。
日記の更新内容が前後するが、今月の22日と23日の2日間、千葉県は手賀沼湖畔で開催された『JBF・ジャパンバードフェスティバル』に参加して来た。
 
今年は春から震災の影響もあり各地で野外イベントが中止となっている状況、被災地でもある手賀沼周辺での開催が危惧されたが、実行委員会の努力と熱意が実って例年どおりのオープンとなった。
 
JBFと言えば今更だが日本中のバーダー(野鳥観察者)が集結する鳥の祭典である。今回も自然保護団体、工学メーカー、バードウォッチングツアー会社、美術団体、地元産業など多くの団体が参加し、手賀沼畔にテントブースが立ち並んだ。
当工房は今年で参加3回目。いつもの中央広場イベントステージ横のテントで『消しゴム版画教室』を開催した。ステージで心地良いボサノヴァやポップスの局が演奏される横で、来場者にせっせと消しゴムの彫りや摺りを指導するのである。
 
今回、初日朝から空模様が怪しく、2日間どうなるかと出展者は口々に心配していたが、午後からは雨も上がってボチボチのスタートとなった。2日目も何とか天気がもって、当ブースもまずまずの参加者である。時間いっぱいまで、親子連れ、カップル、バーダーなどが季節の野鳥や植物をモチーフに味のある版画作品を次々と生み出してくれた。
 
テント内の道具一式を片付け、掃除をすませて無事終了。車に詰め込むとスタッフと2人胸をなで下ろした。「来年もまた元気で参加できますように。」
 
画像は手賀沼のシンボル『水の館』前の会場風景。
2011/10/28    そろそろ里山も冬鳥渡来のシーズン
10月も終盤、そろそろ里山にも冬鳥が渡って来る季節になった。
 
25日、秋晴れで無風の観察日和。ひさびさにマウンテンバイクに乗って、近所の沼と雑木林をパトロールして来た。
バーダー(野鳥観察者)はたいがい、頻繁に通うことができる自分の観察フィールドを持っていて『ホームグランド』などど呼んでいる。この日、僕が巡回したのはそのホームグランドの一つである西印旛沼周辺である。
 
初めに沼の土手に造られたサイクリングロード沿いを回ろうと入り口にとり着いたが、春の大震災の影響で道路が所々崩れ落ちている。年度末事業で予算がついたのだろう、重機がたくさん入り大掛かりな工事が始まっていた。
このあたり、もともと湿地帯であったため地盤がゆるい。仕方ないので道路を大きく迂回しながらの観察となった。
 
高倍率の望遠鏡で沼の水面を端から丁寧に見ていくと…いるいる、種類はまだ少ないが冬鳥のカモの仲間が視野に入ってきた。同じく冬鳥のカンムリカイツブリが3羽、上空をゆったりと舞うミサゴ、ノスリ、チュウヒなどタカの仲間も現れた。
 
しばらく沼を見て、土手で昼食をすませてから、今度は丘陵の上に広がる雑木林に移動する。山野の小鳥類がお目当てだ。マウンテンバイクなので悪路でも気にせず、どんどん入って行ける。
シジュウカラ、エナガ、コゲラ、メジロなどで構成された大きな『カラ類の混群』に出迎えられ、嬉しくなってしまった。
 
この時期の林の野鳥を見つけるコツは実のなる木を探すことだ。真っ黒い実がたくさん熟しているミズキの大木を発見。高い枝を小鳥類の影が動いている。首から下げた双眼鏡で追うと、実を食べに来たツグミの仲間のマミチャジナイ3羽とシロハラ1羽が観察できた。
少し離れたところで漂鳥のカケスが2羽、「ジャーッ、ジャーッ…」としわがれた声で鳴く。今日はこのあたりで帰ることにしよう。
 
今日記録した観察ノートのページをあらためて見直すと、沼と雑木林を結んだこのコースで合計40種の野鳥が観察できた。
もうこの周辺で25年間観察を続けてきたが、まだまだこの環境は捨てたものではないと思っている。
 
画像は晩秋になって、数が増えてくるカルガモの群れ。
2011/10/27    ブルガリアのアートコレクター
この夏、ブルガリアの黒海を臨む都市ヴァルナで開催された国際版画展に出品した。隔年開催のビエンナーレで、もう30年以上も続いている展覧会である。
 
先月、当工房のメールボックスに展覧会の事務局を通じて、首都ソフィアに住むというV氏よりお便りをいただいた。
英語で書かれた文面を翻訳すると、なんでもV氏は立体アートと版画作品のコレクターで、版画の収集を始めて15年になるが、特に日本の『現代版画』を集めているということだ。
そして今回、国際版画展の会場に展示されていた僕の大判木版画を見て、とても気に入ったらしい。ホームページも開いてみて大判木版画を数点購入したいと希望してきた。
 
こうした話はときどきあるが、熱心なコレクターのようなので、もちろん「OK」と返信した。
しばらくたってから再度事務局を通してメールが届いた。そこには「…あなたが出品にあたり米ドルでつけた価格が少し高いので値下げしてほしい。」というのだ。
こういうことは版画の世界の先輩にもよく聞かされていた。日本の版画はヨーロッパに持って行くと高いと言われるらしい。版画作品に対する考え方の違いと、円とユーロという貨幣価値の違いだろう。
 
今月初めまで何度かメールのやりとりをした結果、国内での発表価格の約三分の一の値段で商談が成立した。
 
「…円高というのがここでも影響するんだなぁ。」
 
まぁ、作品を気に入ってくれて所有してもらうのは作家にとってとてもうれしいことである。
V氏は熱心なコレクターのようなので、いずれソフィアの街に立体アートと版画コレクションを公開する私設美術館を作るかもしれない。
 
V氏と今回、間に入って交渉を進めてくれたビエンナーレ事務局に感謝いたします。
 
画像はブルガリア周辺の地図。
2011/10/13    秋の個展キャラバン・その3
大阪と福岡の個展会場から帰ってきてすぐに、地元千葉での版画個展の準備に追われた。
 
今月、4日から6日間ではあったが、市川市の『市民談話室・文化の広場』という公共施設で野鳥版画約30点を展示した。
市川市は僕の生まれ故郷である。途中、他の街に下宿したのを除いても25年間は生活した愛着のある街だ。
 
今回企画の話をいただいたのは、市川市文化振興財団という公益財団法人で、この施設で『市川市ゆかりの作家展』という企画展を、毎月、開催し続けている。
今回、最初に連絡をいただいた担当のAさんは、ネットで市出身の作家を検索中に当工房のホームページにたどり着いたとのことだ。
 
野鳥の版画を発表し始めてからここ数年、公共施設での発表も増えてきた。公共の場というのは当然、不特定多数の方々が見に来られるわけで、画廊や美術館とは様子が違う。来場者は僕とまったく接点のない人がほとんどなので、ある意味スリリングでワクワクする体験でもある。
 
展覧会は毎日、老若男女、多くの市民や近隣の街の方々にご来場いただいた。熱心に時間をかけて見る人、野鳥や版画技法について質問をしてくる人、中には何十年ぶりかで再会する同級生や幼馴染も駆けつけてくれ、短期間だが充実した時間を過ごす事ができた。
 
故郷に錦をかざる(?)機会をくださり、熱心に宣伝活動をしていただいたスタッフの方々、会場当番のボランティアの方々に感謝します。
 
画像は雰囲気のあるライティングがされた会場のようす。
 

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Last updated: 2011/12/14