日記

DIARY
2011/09/30    秋の個展キャラバン・その2
高槻の二晩目の夜が明けて24日。朝から山陽新幹線で一路博多へと向かった。
 
天候も良く車窓から見える里山の秋景色が美しい。これが日本の原風景である。
お恥ずかしい話だが関門海峡を渡るのは実に35年ぶりである。博多駅に到着、地下鉄で福岡の中心街へ。近年整備が進んだ構内はとても清潔で美しい。そう言えば35年前は街に市電が走っていたっけ。
 
天神の駅で降り少し歩くと、今日の個展会場である画廊『アートプロ ガラ』に到着。
以前、東京での絵画個展会場に飛行機で見に来てくださったスタッフのTさんが出迎えてくれた。
 
今回、この会場での展示内容は『神話と伝説-Myth and Legend』シリーズを中心とした幻想的作風の版画作品である。普段、現代美術を企画している画廊だけあって、内装にコンクリートの打ちっぱなしの壁、フロアーには雰囲気のある外材を用いたりと、とても凝った造りとなっている。その現代的な広いスペースに、額装されたさまざまな表現、大きさの版画が整然と展示されていて気持ちが良い。
 
少し送れてオーナーのS氏が到着。初対面ということもあり発足からの画廊の経緯、コンセプトや現在の九州のアート事情などをお聞きする。
 
今まで企画のグループ展には出品したことがあるが、今回が僕の九州での初個展である。日程の都合で、この日1日しか開廊日にいられないのが残念である。
 
地元のお客さんが入れ代わり立ち代わりみえて、しばらくすると約束していた知人の画家、SA氏が到着。SA氏は主に植物画を制作していらして福岡市内在住である。
 
昼に到着したかと思ったら、話しに夢中になっているうちにあっという間に閉廊時間を過ぎていた。今晩は夕食を兼ね、SA氏に福岡の街を案内してもらうことにしよう。
 
 
画像は都会的な個展会場風景。
 
2011/09/29    秋の個展キャラバン・その1
今月、来月と版画の個展が3箇所であり、その準備などに追われているうちに日記の更新がかなり遅れてしまった。
 
秋の個展のトップは、大阪は高槻市にあるギャラリー『アートデアート ビュー』で9/23から10/6まで開催している『長島充 版画展-日本の野鳥-』である。
銅版画、木口木版画、木版画などさまざまな版画技法で表現した野鳥版画作品、約30点で構成されている。
 
僕は22日に高槻市の画廊に出向き、オーナーであるSさん夫妻と作品展示を行った。
この日の夜はギャラリーのスポンサーの方の誕生日ということで近くのカラオケ店に合流。ひさびさに僕もご自慢(!?)の喉を披露した。キャラバン初日から、とても濃ーいスタートとなった。
 
明けて翌日はトークイベント。『私と野鳥と版画』と題して、バーダーとしての35年の野鳥観察体験と版画制作などについて、一時間ほど用意したDVD画像と合わせてベシャリをした。
始まる前まで、「人が来るだろうか…3人ぐらいだったらどうしようか。」などと内心弱気になっていたのだが、S夫妻の努力の甲斐もあって20名ほどが集まり、形になった。
 
もともと人前で話すことが苦手なので、この齢まで絵を描いてきてしまったと言い切れるかもしれない。
頭の中が真っ白になりながら、前夜に宿でまとめた虎の巻片手に必死に話した。さて、20名の参加者が納得されたかどうか…。終了後、Sさんにそっと尋ねると、
「ゆったりとした口調で聞きやすかった。」
という感想があったとの事。とても意外だった。
 
参加者が帰られたあと、民家を改造したという落ち着いた画廊空間でしばらく談笑してから、来廊した鳥の世界の知人と夕食に。
明日は早朝から、次の個展会場である福岡へ移動するため早めに宿へともどった。
 
画像は民家を改造したというアットホームなギャラリーのようす。
 
2011/09/02    『ヤタガラス』の木版画
この夏に制作し、完成した版画の中に『ヤタガラス』をモチーフとして彫った大判作品がある。
 
版画による『神話・伝説シリーズ』もここ数年コツコツとつくり続けてきたが、初めのうちはケルト伝説やギリシャ神話など西洋的な主題が多かったため技法も西洋の伝統技法である銅版画や木口木版画が多かった。
 
そのうち、中国山海経など、東洋的な主題が増えてきたのと、大作を制作したくなったため、板目木版画を用いるようになった。
灯台元暗し…なかなか我が国の神話・伝説に手が出ない。何かリアル過ぎる感じがするのである。異国の神話・伝説は憧れのような気持ちで入っていくことができるのだが。
 
まずは得意な鳥のモチーフからと『ヤタガラス』を選んだ。ヤタガラスは「日本書紀」や「古事記」などの日本神話に登場する。神武東征の際に高皇産霊尊によって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラスである。
一般的に三本足のカラスとして古くから知られている。
 
そう、近年では日本サッカー協会のシンボルとしても有名である。偶然だがこの作品の制作が佳境に入った頃、「なでしこジャパン」が女子サッカーのワールドカップで優勝した。この瞬間、テレビ画面の前で1人嬉しさもひとしおだった。
 
画像は木版画の新作『ヤタガラス』の部分。

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Last updated: 2011/12/14